ブログ

韓国の主要都市

韓国の都市と聞くとどこをイメージされますか?
やはり首都の「ソウル」でしょうか?
一般的にはソウルや釜山が有名ですが、近年では韓国では地方都市の成長も著しく、韓国進出の拠点としても期待ができる場所も多いのではないかと思います。
今回は韓国の都市に注目してみようと思います。

人口100万人以上の都市

韓国で人口が100万人以上の都市はどれくらいあると思いますか?
韓国では5年に一度、11月1日に行われる人口や住宅に関する最も基本的な統計調査である人口住宅総調査が行われます。
2010年の調査によると人口の多い順に
ソウル特別市(9,794,304人)、釜山広域市(3,414,950人)、仁川広域市(2,662,509人)、大邱広域市(2,446,418人)、大田広域市(1,501,859人)、光州広域市(1,475,745人)、蔚山広域市(1,082,567人)、水原市(1,071,913人)、昌原市(1,058,021人)という結果となっています。
では、人口上位のそれぞれの都市について詳しく見てみようと思います。

ソウル特別市

面積は605.21 km2、人口は979万人と人口密度が高い、韓国の首都です。
韓国の総人口の5分の1が住んでおり、国際的な主要都市です。
主要産業は、電気・電子機器、自動車、鉄鋼、石油化学、造船などです。
中でもサムスンやLGグループは国際的にも実績を上げています。
ソウルには景福宮や仁寺洞といった歴史を感じられる建物も多く、また、ソウルタワーやロッテタワーといった新しい近代的な施設も数多く作られています。
世界各国から観光スポットとしても人気が高く、日本からの観光客も多いです。
明洞や東大門、カンナムなどのエリアが特に観光客から人気が高く、にぎわっています。

釜山広域市

釜山はソウルに次ぐ韓国第二の都市です。南東部に位置しています。
面積は約766km²、人口は341万人ほどです。
釜山(プサン)は昔から港町として発展しており、中でも南浦洞(ナンポドン)にあるチャガルチ市場は釜山を代表する魚市場として有名です。
海、そして山に囲まれた自然と都市が調和した港湾都市になっており、コンテナの物流量は、世界ベスト5に入る規模を誇り、東アジアの流通の拠点としても注目されています。
2005年にはAPEC国際会議が開催されたり、オリンピックを誘致したりと釜山市は国際化を図ろうとしている都市でもあります。
市内の東部には高級マリンリゾート地・海雲台(ヘウンデ)、北部の山間部には下町の温泉街・東莱(トンネ)温泉があるなど、エリアによって異なる雰囲気が感じられるのも魅力の1つです。
また、毎年秋には「釜山国際映画祭(BIFF)」が開催され、世界中から映画関係者が集まって釜山の夜を華やかに飾るなど、今や世界に知られる国際都市にまでなりました。
なお、毎年10月頃に広安里(クァンアンリ)海水浴場で開催される大規模な花火大会「釜山花火大会」も見どころです。
イメージでいうとソウルが東京なら釜山は大阪に近い印象があります。

仁川広域市

仁川(インチョン)は大韓民国西北部の都市です。
黄海に面した韓国を代表する港湾都市の一つです。)。
面積は986km²、人口は266万ほどで、ソウル、釜山に次ぎ韓国では3番目に人口の多い都市です。
国際空港である仁川国際空港があり、ソウルを始め、韓国へ訪れる際の空の玄関となっています。
ソウルからは地下鉄で1時間程度の距離で移動もしやすいのが特徴です。
市内中心部にはジャージャー麺発祥の地とされるチャイナタウンや月尾島(ウォルミド)などの観光名所があり、ソウルから地下鉄で訪れる事もできる日帰り旅行先としても人気があります。
遺跡が点在する江華島(カンファド)、高層ビルが立ち並ぶ松島(ソンド)国際都市などがあり、エリア毎に雰囲気が異なるのも仁川の特徴です。

大邱広域市

大邱(テグ)は大韓民国東南部の内陸にある広域市です。
面積は約883 km2、人口は244万人ほどです。
ソウル・釜山に次ぎ、仁川と並ぶ韓国第3の都市であると言えます。
大邱は八公山や琵瑟山などの高い山に囲まれた盆地であるため、大韓民国で最も気温の高い都市に属し、大邱は特殊型気候の地域に分類されます。
繊維産業を中心に成長し、1981年7月1日、大邱市は直轄市に昇格、1995年1月1日、地方自治体が施行され大邱広域市に改称されました。
ソウルから電車で約1時間40分・釜山から約45分と両主要都市へのアクセスも良く、韓国での観光先として人気が高まっています。
2011年に世界陸上が開催されて以降、世界的にも知名度が上がり世界規模の会議・イベントが次々と開催される発展著しい街です。

大田広域市

大田(テジョン)は韓国では5番目の都市です。
面積は約540 km2、人口は150万人ほどです。
ソウルからはKTXで1時間ほどとアクセスも良いです。
大田国際博覧会が1993年に開催されたほか、市内の儒城区にハイテク団地「大徳研究団地」を有するなど科学技術都市として知られています。
1973年に研究学園団地として指定された大徳研究団地は、韓国科学技術院(KAIST)や韓国電子通信研究院(ETRI)など政府・民間の研究所100以上が集中しており、原子力や宇宙開発、生命工学などの研究を行っています。また特許庁や統計庁など首都機能の一部が大田に分散されており、韓国鉄道公社(KORAIL)の本社も置かれています。
大田は韓国政府が発展に力を入れた都市と言えます。

光州広域市

朝鮮半島の南西部、全羅南道に八方を囲まれる形で位置しており、過去には全羅南道の道庁所在地だったことがある。
面積は約501 km2、人口は約147万人ほどです。
光州広域市は経済・行政・文化の中心都市として、光州・全羅地域を管轄する官公署と多くの企業の本部と支社などが置かれている湖南地方の中心の役目を果たしています。
2年に一度「光州ビエンナーレ」という芸術祭が催され賑わいを見せています。また、過去には「光州学生独立運動」や軍事政権に抵抗する「光州事件」の地として「民主と人権を象徴する都市」として知られています。
また、光州を含む全羅道全体は食事が美味しく、おかずも多く出されることから、光州は「芸術の都、義の都、味の都」とも呼ばれています。

蔚山広域市

蔚山(ウルサン)は南東部に位置する広域市です。
釜山の隣に位置しており、日本までの距離は約160kmと日本とも近い距離にあります。
温暖な天候に恵まれた港湾都市であり、周辺の海岸や内陸地も自然景観に恵まれ、自然に囲まれた産業都市としても有名です。
また人口規模では韓国内第7番目の都市で、韓国内有数の工業都市としても有名です。
昔から日本との貿易の玄関口として栄え、1960年頃からは政府より韓国初の工業団地地区が指定され、約1,900万坪の工業用地に韓国の主な大企業が進出、現在も韓国の主な大企業の工場が多く、韓国の産業首都とも言われています。
海外企業への誘致も積極席に行われており、日本企業の韓国進出拠点としても人気があります。

地方都市も有望


韓国の都市についてみてみました。
韓国というとやはりソウルというイメージが強いかと思いますが、日本企業からの進出先としては地方都市に目を向けてみるのもおすすめです。
弊社では韓国での市場調査も対応させていただきます。
ぜひ、お気軽にご相談ください。

関連記事

  1. 韓国への進出形態
  2. 韓国進出の際の注意点
  3. 韓国の英語教育
  4. 韓国2018年のGDP
PAGE TOP