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韓国の主要銀行

昨年7月、韓国の4大都市銀行が今年上半期に預貸マージン(預金と貸金の金利差)で稼いだ純利子利益が10兆ウォン(約1兆円)を優に超えたことはご存知でしょうか?
前年の同期に比べると11.3%増加した結果となっています。
しかし、韓国は本格的な金利上昇期をむかえ、家計融資の延滞残額が上昇に反転するなど、家計負債の構造調整リスク管理が課題として残っています。
金融当局も家計負債残高の増加を警戒している状況であり、しばらく“史上最高実績”が続いたが、家計融資の金利過多算定と生産的融資のような資金仲介機能の不振などで銀行圏に対する視線が厳しい状況で、どのように事業構造を再編していくかが注目されています。
日本企業が韓国へ進出する際、韓国現地での銀行口座開設は重要なポイントです。
今回は韓国での主要銀行について紹介してみようと思います。

韓国の4大銀行

日本と同様に韓国にも数多くの銀行が存在します。
その中でも4大都市銀行と呼ばれる大手の銀行はKB(国民)銀行・新韓銀行・ウリ銀行・ハナ銀行です。

国民銀行

國民銀行は、ソウル特別市に本店を置く民間銀行です。
「KB」と名称でも知られています。
ニューヨーク証券取引所には韓国の金融機関で最も早く上場しています(2001年10月1日)。
旧国民銀行は、無尽会社であった韓国無尽株式会社を母体に、庶民経済の発展と向上のために制定された「国民銀行法」により設立されました。
アジア通貨危機後の2001年、国策により優良銀行であった韓国住宅銀行と旧・国民銀行が合併する形で発足し、国民カードなどの子会社を保有するほか、宝くじの販売なども行っています。
ニューヨーク、ロンドン、香港などに海外支店を持ち、東京支店は千代田区有楽町にあります。
2018年にはベトナムのハノイにも支店を出すなど、海外への進出が著しいです。

新韓銀行

新韓銀行はソウル特別市中区に本店を置く民間銀行です。
1982年、在日韓国人の資本によって韓国では初めての純粋民間資本の銀行として設立されました。
2003年9月に政府の管理下にあった老舗の朝興銀行を買収し、グループ合計での預金高は国内第2位になりました。
銀行の全株式を新韓フィナンシャルグループが保有し、韓国証券取引所(証券コード:55550)とニューヨーク証券取引所(証券コード:SHG)に株式を上場しています。
傘下には済州特別自治道を地盤とする地方銀行の済州銀行、証券会社(新韓金融投資、2009年グットモーニング新韓証券から変更)、クレジットカード、投資顧問等の子会社を有しており、韓国で最も成長著しい金融機関の一つです。
韓国外14ヶ国48個(6支店、10現地法人、34現地法人子支店、2代表事務所)の海外営業所を有するしており、フランスのBNPパリバと資本提携を結んでいます。
日本では、東京都港区虎ノ門の東京支店の他、大阪市中央区の船場と福岡市中央区の天神に支店を設けていましたが、2009年4月に日本現地法人の予備免許を取得、7月27日に営業免許を取得し、9月14日にSBJ銀行として営業を開始しました。
SBJ銀行という名称の「SBJ」は、「Shinhan Bank Japan」の頭文字をとったものです。
ここで日本にある新韓銀行3支店の営業を引き継いでいます。
日本ではシティバンクに続いて2番目の外資系銀行となり、現地法人の設立により顧客信頼感の増大、資金調達や営業拡大の容易化など様々なメリットが見込まれています。

ウリ銀行

ウリ銀行はソウル特別市中区に本店を置く民間銀行です。
創業は、大韓帝国時代の1899年、初の民族資本による大韓天一銀行にさかのぼる(当時、国内には日本資本の第一銀行が存在していた)。その後1911年に朝鮮商業銀行、1950年に韓国商業銀行と行名を変更し、アジア通貨危機下の1998年、韓一(ハニル)銀行と合併してハンビッ銀行となり、2002年5月に現在のウリ銀行という行名に変更しました。
2001年に金融持株会社制に移行し、ウィ金融持株会社を設立、韓国証券取引所(証券コード:53000)とニューヨーク証券取引所(証券コード:WF)に株式を上場しています。
傘下には証券、クレジットカード等の子会社を有し、国内の地方銀行である光州銀行と慶南銀行を傘下に収めていました。その後、2014年11月1日、ウリ銀行がウリ金融持株会社を吸収合併、光州銀行と慶南銀行はそれぞれ分離独立しました。
また、1998年のアジア通貨危機以降、韓国大手銀行7行で唯一の純韓国系資本銀行となっています。
2004年12月7日、北朝鮮に開城工業団地支店を開設しました。
スポーツの面では韓国女子バスケットボールリーグで強豪チーム「牙山ウリィ銀行ウィービー」を持ち、韓国代表選手が多数所属しており、Kリーグの有力クラブの水原三星ブルーウィングスは前身の韓一銀行サッカー部を継承したチームである。そして、2005年秋からはテレビコマーシャル(ウリ金融持ち株会社名目)に朴智星と朴賛浩を起用しています。
日本では東京支店が港区東新橋の汐留シティセンターに置かれています。2007年9月18日には、東京支店がセブン銀行と提携を開始し、さらに、2010年10月18日からはイオン銀行とも提携を開始しています。

ハナ銀行

ハナ銀行はソウル特別市中区に本店を置く民間銀行です。
アジア通貨危機以降、ポラム銀行、忠清銀行、ソウル銀行と合併・統合しました。
2005年12月には持株会社制に移行し、ハナ金融グループの完全子会社となります。ハナ金融グループの株式は韓国証券取引所(証券コード:86790)、およびロンドン証券取引所に上場しています。傘下には証券(ハナ証券、大韓投資証券)、クレジットカード、損害保険等の子会社を有し、ドイツの保険大手、アリアンツから資本を受け入れ、戦略的な提携を行っています。
2012年には、ローンスターから韓国外換銀行株を買い取り、同グループ入り、2015年9月、韓国外換銀行を存続行として同銀行と合併し、「KEB ハナ銀行」に行名を変更します。これにより、総資産で現在トップの国民銀行を上回り、国内最大の銀行となりました。
日本では、東京都千代田区に東京支店を開設していたが、韓国外換銀行との合併により、支店は韓国外換銀行東京支店に統合されることになり、閉鎖されました。旧ハナ銀行当時に取引を始めている口座勘定は合併後も継続して使用できるが、合併後の新規勘定は旧KOEXのものを採用しており、キャッシュカード等の発行は、旧ハナ銀行の勘定では利用できないため、合併後の旧KOEX勘定に別途口座開設(若しくは、KOEX勘定に移管)の上で利用することになります。
全銀システムも、合併後は旧KOEX勘定のみ接続されています。
中国関連も重視しており、朝鮮族が多く住む吉林省の吉林銀行の株式を2008年に取得しています。

グローバル化が進む韓国銀行

韓国の主要銀行について注目してみました。
名前だけを聞くとイメージが沸いてきませんが、銀行の歴史や展開を見てみると面白いのではないかなと思います。
弊社では現地法人設立の際の銀行口座開設もサポートさせていただきます。
ぜひ、お気軽にご相談ください。

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