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韓国の物価上昇率

韓国の物価と聞くと日本と比べ「安い」か「高い」かどんなイメージがありますか?
きっと「日本より安い」とイメージされる方が多いのではないかと思います。
なんとなくアジア圏は日本よりも安く、欧米は高いってイメージがありますよね。
日本のお隣の国「韓国」は、飛行機で2時間ほどでアクセスできる人気の海外旅行先で、日本人にとってもっとも身近な海外旅行スポットでもありますよね。
今回は実際に韓国現地の物価はどれくらいなのか注目してみようと思います。

韓国の基本情報

韓国の物価を見てみる前に、韓国の基本情報をご紹介します。

人口や面積

韓国の正式名称は大韓民国です。
近年民主化が進んでいる共和制国家で、経済成長も著しい成長を見せており、2015年のGDPは世界第11位です。
韓国の公用語は韓国語ですが、特にソウルの街中やホテル従業員、日本人が良くいく飲食店のスタッフなどは日本語が堪能な人も多く、日本人にはますます観光しやすい旅行先の一つとなっています。
韓国の面積は100,200 km² (日本の面積は378,000 km² )
面積は日本が韓国の約3.7倍となっています。
韓国の人口は5,125万人(日本の人口 1億2,700万人)。
人口は日本が韓国の約2倍となっています。ですので、人口密度は日本よりも高く、ソウルの街には高層ビルが立ち並んでいます。

韓国の通貨

韓国の通貨は「ウォン」で、2019年1月現在の為替レートは1ウォンが約0.1円となっています。
円に換算する際にはウォンに0,1をかければよいでしょう。
簡単に言えば、1000ウォンなら100円…というように、ゼロを一つ減らせば大体の価格が予想できます。
韓国ウォンは1000ウォン札、5000ウォン札、10000ウォン札、50000ウォン札と4種類、小銭も10ウォン、50ウォン、100ウォン、500ウォンの4種類があります。
1000ウォンからお札であることと、数百円の買い物にもクレジットカードが使えること、市場や露店以外ではカード払いを拒否するお店が少ないこと、スマホ決済などの導入などを背景に、韓国人は現金、特に小銭をあまり使わない傾向があります。

カード社会の韓国

韓国では屋台などを除いてほとんどの場所でクレジットカードが使えます。
日本だとコンビニなどでの数百円の支払いにクレジットカードを使用する方はあまりいないのはないかと思いますが、韓国ではコンビニで数百円の買い物をする際にも大半の方がカードで決済します。
外出の際にお財布を持ちあるかずに、クレジットカードをスマホケースに入れて持ち歩く人も多いようです。

韓国の平均年収

米経済情報サイト「howmuch.net(ハウマッチドットネット)」が2018年5月に発表した世界35か国の手取り給与ランキングによると韓国の給与総額は全体の14位であり、14.5%と低いため、手取りは世界で4番目に高い、4万4892ドル(約494万)と高ランキングに位置しています。
日本は給与総額は13位だが、税率が22.3%と低く、手取りでは8位で4万1139ドル(約453万)に位置し、韓国を下回る結果となっています。
4位という高ランキングに位置した韓国ですが、実際には大企業と中小企業の間では非常に年収の格差があり、一概に平均年収とは言えない結果だと言えるでしょう。
2016年度の韓国人の平均月給に関する、雇用労働部の調査結果は下記の通りです。
韓国人の平均月収:約33万円
大企業に勤務する人の平均月収:約45万円~
中小企業に勤務する人の平均月収:約30万円~
韓国は上下の格差が激しいため、職種や企業の規模によって月給が大きく異なります。
その反面、アルバイトの給与は安い所が多く、時給が600円という所もあります。また、地方では大企業が少なく、農業や漁業などをしている人が多いため、収入が上記の平均月給に届かない人もいます。
こういった韓国における上下の格差は深刻な社会問題になっており、様々な問題がおこっています。

韓国の物価


では、実際に韓国での物価がどれくらいなのか具体的に見てみようと思います。

交通費

・タクシー初乗り 3,000ウォン
・バス(市内移動)2,000ウォン
・地下鉄(市内移動)2,000ウォン
・KTX(ソウルからプサン)60,000ウォン
韓国の公共交通機関は日本と比べとても安いです。
特に、初乗り300円程度と格安なので、気軽に利用でき、学生なども利用しています。
バスや地下鉄も料金が安く、日本の電車代が高く感じるほどです。

食堂での食事

・焼肉(1人分) 牛15,000ウォン~/豚(サムギョプサル)10,000ウォン~
・お粥(1人分)7,000ウォン~
・参鶏湯(1人分)15,000ウォン程度
・屋台 トッポギなど 3,000ウォン
韓国での食事は日本と同じくらいの値段かと思います。
屋台などは安く食べられます。

カフェ

・アメリカーノ 4,100ウォン
・カフェラテ 4,600ウォン
・キャラメルマキアート 5,600ウォン
・パッピンス 7,000ウォン
韓国はカフェ文化が強く、あちらこちらにカフェがあります。
飲み物の値段は日本と比べ高く感じます。
スターバックスの値段を比較してみても韓国の方が全体的に高い値段設定だと言えます。

マートでの買い物

・ミネラルウォーター500ml 400ウォン
・コカコーラ500ml 1,290ウォン
・缶ビール355ml 2,000ウォン
・マッコリ750ml 1,300ウォン
・インスタントコーヒー100個入り 13,500ウォン
・インスタントラーメン5袋入り 3,000~5,000ウォン
・チョコパイ 18個入り 6,000ウォン
・ポテトチップス 1袋 1,500ウォン
マートではミネラルウォーターが40円程度だったり、マッコリが130円程度で買えたりと、安いものは安いです。
しかし、果物や野菜、肉、卵などは日本と比べても非常に高く、価格に驚きます。

日用品

・トイレットペーパー 12ロール 10,000ウォン
・シャンプー 8,000ウォン
・たばこ 2,000ウォン
日用品はトイレットペーパーやシャンプーなどは非常に高いです。
おむつなどのベビー用品も高いと言われています。

韓国の物価上昇率

韓国の物価をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
イメージよりも高かったのでないかと思います。
日本と比較すると、アジア諸国は物価が非常に安いというイメージがありますが、韓国の物価に関して言えば、このイメージは間違いということになります。
しかし、実際は数年前までは、韓国の物価は日本よりも比較的安かったのが事実です。
韓国旅行といえば安くおいしいものが食べられるイメージで、また、ブランド品などを韓国旅行で買う方も多かったでしょう。
しかし、近年韓国の物価は急激に上昇している傾向にあります。
10年前と比較すると、韓国の物価上昇率は50%とも言われ、富裕層を中心に高級マンションや海外ブランド品を身につける人も増えているようです。
今では、日本と韓国は、それほど物価が変わらない、むしろ韓国の方が日本よりも高いものも多くあります。

ここ、2、3年の間にも物価の上昇が著しい韓国。
今後もこの急速な物価の上昇と共に韓国市場もいろいろな面で変化していくことが予想されます。
弊社では韓国の市場調査、マーケット調査も行っております。
ぜひ、お気軽にご相談ください。

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