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韓国の越境ECの特徴

インターネット大国の韓国。
ECももちろん発展しており、日本からも韓国のECへ展開をお考えの企業様も多いのではないでしょうか?
韓国のECの特徴や越境ECについて注目してみようと思います。

韓国でのECの発展

1990年に誕生したSOHOモールというオンラインショッピングモールが韓国ECの先駆けと言われています。
しかし、このSOHOモールは韓国人にはウケずに無くなってしまいます。
その後、1995年にINTER PARKが登場します。このINTER PARKが、韓国国内で初めてのECモールといわれています。
現在でもサイトは継続していて、劇場のチケットや、航空券などを販売しています
INTER PARKという言葉は、「インターネットテーマパーク」という言葉を省略して生まれた言葉だそうです。
このINTER PARKを先駆けにして、1996年ごろからECで買い物をする文化が広まっていきます。
そして、1998年に「AUCTION」というECモールが誕生しました。AUCTIONは、その名の通りオークション型ECサイトであり韓国初のスタイルのECサイトでした。
AUCTIONはしばらくの間、韓国EC業界のTOPを走り続けます。
AUCTIONの革新的なポイントは、誰でも販売登録が可能なプラットフォーム機能を備えていた点だと言えるでしょう。AUCTIONの登場により、韓国のECサイトのオープンマーケット化が進みます。
その後、2000年5月に、G-marketが登場します。
G-marketはオープンマーケット形式による本格的な購買システムを実現した画期的なサービスとして受け入れられます。
2004年にはAUCTIONとG-marketがTOPを争う状況が始まりました。
その争いの最中、業界3位としての地位を確立したのが、「11番街」というECモールです。11番街の登場により、韓国EC業界は戦国時代を迎えます。
そこから抜き出たトップがないまま人気ECサイトがしのぎを削り、韓国EC文化がどんどん活性化され、G-marketと11番街がどちらがトップになるのか注目されていました。現在では、G-marketがトップに君臨しているといえますが、11番街も変わらずに人気を保っています。
2010年頃からは「ソーシャルコマース」のが広まっていきます。
ソーシャルコマースとはSNSなどの ソーシャルメディアを活用し、顧客との関係を深めながら販売促進を行う手法で、韓国では「TMON」「COUPANG」「Wemep」などのECサイトがソーシャルコマースを活用していきました。
ソーシャルコマースにより、EC全体の定着が進み、さらに韓国ECサイトの利用が伸びました。

韓国での越境EC

韓国と日本では越境ECにおいて大きな違いがあるといえます。
日本と比べ、韓国では自社越境ECでのユーザー集客は非常に難しいというのが現状です。日本だと、SEOを活用してECサイトにユーザーを集客することが比較的容易にできますが、韓国では自社ECサイトへのSEOが存在しないからです。
韓国で最も利用率が高い検索エンジンはNAVERですが、NAVERにはほとんど公式サイトが出で来ず、個人のブログやニュースなどの記事コンテンツが表示されます。
では、韓国で越境ECを実現するためにはどのような手段が有効なのでしょうか。
まずは、単純に既に韓国で確立されている越境機能付のECモールに商品を出展する方法です。
モール型の越境ECなので、既にユーザー数が多く、それらのユーザーに効果的にアプローチできる点が魅力的です。
ただし、一部の韓国モール型ECでは日本からの出展が非常に厳しく、韓国内に支社が存在する必要があるなど、細かい制約があります。
他の方法としては、既に韓国のモール型ECに出展している企業への代理販売の依頼するとうい方法もあります。
ですが、韓国語でのコミュニケーションが必要であったり、もちろん受け付けてくれない企業が多く、簡単な方法ではないでしょう。

また、上記の様な既存韓国ECを利用するアプローチの他には、自社の韓国越境ECサイトに対し広告をかける方法もあります。
特にNAVERでのリスティング広告は非常に効果的で、簡単に狙ったキーワードで自社越境ECサイトへの流入を促すことができます。
特に韓国の中小ECの多くはNAVERのリスティング広告によって集客をしています。
日本のECにも有効な手段だと言えます。
リスティング広告を利用せずにSNSを活用する方法も有効的です。
韓国は世界的でも非常にSNSが発達している国の一つで、SNSの普及率が高い国として知られています。韓国人の利用しているSNSは定番の Facebook、Instagramのほかに韓国独自のKakao Story、Band などがあります。
これらの SNS に期的に情報発信を行うことで、ファンを獲得し、自社韓国越境EC への売上につなげていくことができます。
他にはNAVERブログなどのブログも韓国では非常に高い人気があるので、ブログでの紹介による自社越境ECサイトへの集客も有効といえます。

韓国のSNS事情

先ほども述べたように、韓国ではSNSがとても普及しています。
韓国で一番使われているSNSは、DAUMが運用しているカカオストーリーです。DAUMは、韓国国内でLINEについでネット企業として知名度が高いです。
カカオストーリーは韓国の全人口の半分程度、つまり2,500万人以上が使用しています。
日本ではfacebookやインスタグラムを利用している方が多いですが、韓国ではカカオストーリーが一番使われています。
韓国ではカカオトークというLINEのようなアプリがあり、日本人がLINEを利用するように、韓国ではカカオトークが使われています。カカオストーリーは、カカオトークのアカウントと連動していて、カカオトークの普及とともに一気に導入が進み、facebookなどよりも受け入れられたといえます。
このカカオストーリーを活用すれば、facebookでの広告と同様な仕組みでECサイトのプロモーションを行うことができます。
カカオストーリーのニュースフィードを起点として、韓国人の人気ブロガーやECサイトへの誘導リンクを貼り付けて集客する方法が一般的です。カカオストーリーではニュースフィードへ広告も流すことが可能です。
ニュースフィードは見てもらう機会も多く、さらに広告はユーザー属性などを判別して配信することができるため、大変有効な方法と言えます。
また、カカオストーリーのユーザーは10代~30代の若年層だけでなく、50代や60代などの年代の方まで幅広い世代が利用しています。
さまざまな年代の方へのアプローチでき、集客しやすいプロモーションといえます。

インフルエンサーによるプロモーション

韓国ECサイトの販売促進施策は先に述べたように「NAVERリスティング広告」と「韓国カカオストーリー」、そして「インフルエンサーによるプロモーション」が挙げられます。
韓国でのECサイトを成功させるためには「インフルエンサー」がカギであるともいえます。
まず、韓国でのインフルエンサーで有名なのは「ブロガー」やユーチューブ上で活躍する「ユーチューバー」、さらに「インスタグラマー」が挙げられます。
このうち、日本企業がマーケティング手法として取り入れやすいのは「ブロガー」です。影響力のあるブロガーは「パワーブロガー」と呼ばれ、韓国企業のWEBマーケティングには欠かせない存在となっています。
韓国人のパワーブロガーの大半は「NAVER」にてブログを書いています。写真を多く投稿しているのが特徴で、写真も綺麗に人の目を引き付けます。またそれぞれのブロガーは得意分野を持っており、専門性を生かしてブランディングに励んでいます。この専門性と韓国ECの商品販売ジャンルがぴったりとはまる商材に関して、高い売り上げ促進効果が期待できます。
「ブロガーに記事を書いてもらい、その記事の文中にECのリンクなどのURLをはり、集客を狙う」手法です。

越境ECを攻略するために

一般的に韓国での越境ECは日本サイトによってはハードルが高く、厳しいと言われています。
しかし、このように様々な手法はあります。
弊社でも越境ECについて専門の者がより効果的な方法を提案させていただきます。
ぜひ、お気軽にご相談ください。

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